fc2ブログ
社内で評判の格闘セレブ、まみあなです。



そろそろ迫ってきた大晦日。
くどいようですが、大晦日は

Dynamite!

です。
今年の格闘技ベストバウトを発表しましたが、本日はDynamiteの見どころなどを余す所なく解説したいと思います。
見どころは色々あると思うんですが、まず、一番押したいのは対抗戦が開かれるというところです。
DREAMとSRC(旧・戦極)が対抗戦を行います。これは複雑な経緯があるのですが、ざっと説明するとお互いにPRIDEの意志を継ぐ団体なわけです。
PRIDEはUFCというアメリカの金網を舞台にしたMMA団体に買収され、目立った活動もなく、その名前と共に現在は封印されています。そして、そのPRIDEで活躍していた選手たちが、日本で戦う場所を失い、2007年12月31日に「やれんのか!」というイベントを開き、そこからDREAMと戦極という団体に袂を分かちました。DREAMは桜庭和志、青木真也などを中心に、戦極は吉田秀彦、五味隆典を中心に旗揚げされました。互いに2008年はライト級、ミドル級GPを開催、2009年はフェザー級GPを開きましたが、目立った交流はなく、現在に至ります。
そして、色々な事情があったにせよ、「どっちが強いのか」をハッキリするために、戦いの火蓋が落とされることになったわけです。



▼フェザー級対抗戦
山本“KID”徳郁 VS 金原正徳
高谷裕之 VS 小見川道大
所英男 VS マルロン・サンドロ

神の子の異名を取るKIDは、戦極のフェザー級王者・金原と対戦。KIDにしてみれば、チャンピオンとの試合が出来るからラッキー、との思いもあるでしょうが、TV的なことを考えると、知名度の低い日本人に負けてしまうという恐怖があるわけです。それはもちろんDREAMの選手全員に言えることですが。KIDは適性階級になってから、膝の怪我も手伝って思うような活躍が出来ていません。これまでは体重が上の選手との試合ばかりで、スピードでかき回すことができたわけですが、相手も同じスピードを持っているわけですから、その戦法は中々通用しません。金原はグラウンドが主体の選手ですから、スタンドで戦えば有利なはずですし、レスリング技術でも負けていません。この試合はKIDの優勢だとは思いますが、下からセットをいかにしのいで、自分の距離で戦えるか、がキーになります。
喧嘩番長・高谷は“くそったれ柔道王”小見川との対戦。どちらも前へ出て殴り合うのが信条の二人ですから、激しい試合になるのは目に見えています。ただ、どちらに分があるかと言えば小見川でしょう。まがりなりにもサンドロ、日沖に勝利しているわけですし、ピーカブースタイルから、低い重心で潜り込んで来るのを止めるのは容易ではありません。高谷はストレート系の打撃に比較的脆く、テイクダウン耐性はあるのですが、小見川には競り負けるかなぁ、と。個人的には、ロープ際、コーナ際での戦い方が命運を分けるような気がします。
そして、逆境ファイター・所英男は、キング・オブ・パンクラスであるサンドロと対戦。いや、これ誰が得するんだ?というカードです。だって、サンドロは地味で、強いし、知名度も低い。所にとっては正念場というよりも、もうやるしかない、という状況でしょうね。これはペケーニョとやった時以来の、奇跡の一発を期待するしかないと思ってます。グラウンド、レスリング、打撃、総合的に考えても所が競り勝ってるポイントって・・・スタミナぐらいのものでしょうか。。。



▼ウェルター級対抗戦
桜井“マッハ”速人 VS 郷野明寛

これは日本人ウェルター級最後の大物対決と言って良いかもしれません。野生のカリスマと、難攻不落のビッグマウス・DJ GOZMAとの試合。PRIDE時代はライトとミドルという2階級離れた体重でしたが、郷野はUFCにウェルター級で参戦。修斗で凌ぎを削った二人が、いよいよ対決するという。入場から目が離せない部分はありますねぇ。
ただ試合は至極退屈なものになってしまう可能性も秘めているわけで。マッハは右のローからのコンビネーションで前に出てくるでしょうが、郷野はアウトボクシングに徹すると思いますし、マッハがテイクダウンしても、郷野がパスを許さないでしょう。マッハが何処まで郷野を削るか、郷野は射程外からどの程度ダメージを与えて、どのタイミングで攻め入るか、が勝負のポイントでしょう。



▼無差別級対抗戦
泉浩 VS 柴田勝頼

対抗戦ともお祭りとも取れるこの試合。互いの性格とファイトスタイルを考えれば殴り合いは避けられません。大晦日にド派手な花火を打ち上げて欲しいものです。天性の打撃センスで、柴田に軍配が上がると予想させていただきます。



▼ヘビー級対抗戦
アリスター・オーフレイム VS 藤田和之

今年のK-1を席巻したハイパー・ダッチサイクロンの本業はコチラ、MMAに他なりません。相手は全盛期を過ぎたとはいえ、現在も日本人ヘビー級最強の呼び声も高い野獣・藤田和之。これはもう、見てくださいとしか言い様がないでしょう。とてつもなくデカイ男たちが本気でぶつかりあったらどうなるか。想像するだけでワクワクしてきます。



▼ライト級対抗戦
青木真也 VS 廣田瑞人
川尻達也 VS 横田一則

DREAMが誇る黄金のライト級はUFCにも引けを取らないクオリティと、個性豊かな選手達がひしめいています。そこに割って入るは戦極のライト級王者に、GRABAKAのビッグマウス。正直言って、顔じゃない、と個人的には思ってしまいます。
廣田は距離を詰めるのが抜群に上手いですし、一撃で倒す破壊力のある拳も持っていますが、青木は空間を操る達人。下からでも上からでも組み付いたら離しません。アルバレスに何もさせず、ハンセンをタイトルマッチで完封。廣田が勝つためには凌ぎきるか、一発当てるか。日本人で、その2つの作戦を実行する相手として最も難しい男が青木真也といえますから、勝つのは至難の業でしょう。
クラッシャー・川尻達也が対するのは横田一則。一ファンと言う立場を取らせてもらえるならば、迅速に、そして大胆に、跡形もなくなるぐらいに横田を叩きのめして欲しいと思っています。



▼SRC提供スペシャルマッチ
吉田秀彦 VS 石井慧

▼反逆のカリスマ・引退試合
魔裟斗 VS アンディ・サワー

この2つがメインというのも、なんだかDynamiteらしいといえばらしいですね。
吉田は元々、デビューが初めて開催されたDynamiteでしたから奇妙な因縁を感じずにはいられません。石井がそこでデビューするという感慨も一入。正直って、吉田は立っても寝ても分が悪いでしょう。ただ、際を制することが出来れば、デビュー戦の石井に勝つことも不可能ではないはず。石井はデビュー戦ながら、世界の名だたるMMAジムで修行を積んでいますから、イロモノとは当然違います。

そして、なにより魔裟斗。彼なくしてMAXという舞台はなかったでしょうし、これからMAXがどうなってしまうのかも不安視されています。カリスマの最後はカリスマらしく、綺麗に、派手に、なによりもカッコ良く。
ああ、もう来週だなんて。
まちきれません。






「格闘技史上最大の祭典
 FieLDS Dynamite!! 勇気のチカラ2009」

開催場所:さいたまスーパーアリーナ
放送日時:2009年12月31日(木) 大晦日 夜6:00~11:39
スポンサーサイト



2009.12.25 Fri l 告知 l コメント (0) トラックバック (0) l top
こんにちは、エリンギです。
先日、友人と富士急ハイランドに行ってきました。

学生時代に行って以来だったのでとても楽しみで、
周りの人に「今度富士急行くんだ!」と
話していました。すると、性別により反応に差があることに気付きました。

知人A(女)「富士急いいなー!鉄骨番長(最新のアトラクション)乗ってきてね。」
知人B(男)「富士急行くなら、中央道の方が速いよ。」

知人C(女)「富士急楽しいよね!けど乗り物怖すぎて気持ち悪くなる~。」
知人D(男)「富士急行くなら、中央道の方が渋滞少ないよ。」

私の自宅は千葉にあり、そこから車で向かうのですが、
高速道路についてどんなにアドバイスを貰っても
方向音痴なのでナビ通りに進むことしかできません。
どうして男性はあんなに道路の話が好きなのでしょうか、
謎は深まるばかりです。


ナビ通りに進み、どの高速道路に乗ったのかわからないまま
無事に富士Qハイランドに着きました。

そしてまずびっくりしたのが「ええじゃないか」というアトラクションの
見た目のインパクトです。

ええじゃないか2

怖すぎる…。こんなの、昔は無かったのに…。
実際乗ってみましたが、死者が出ないのが不思議なくらいの恐怖でした。
絶叫マシンが好きな方はぜひチャレンジしてみて下さい。

鉄骨番長も乗りました!パッと見た限りでは
「なーんだブランコじゃん♪」という感じでしたが、
乗ってみるとスピード&高さがすごくて、ばっちり酔いました。

その他にもハードなアトラクションが充実していて、
ディズニーランドとは違う楽しさがありますね。
しかし、乗り物に弱い方は心して行ってくださいね。


富士急ハイランド

住所:〒403-0017 山梨県富士吉田市新西原5-6-1

営業時間は日によって変わります。
定休日も月に一度程度不定期にありますので、詳しくは
公式サイトでご確認ください。

営業カレンダーはこちら

アクセスはこちら







2009.12.23 Wed l 休日 l コメント (0) トラックバック (0) l top
夜毎寒さが応えます、まみあなです。



めっきり寒くなって参りました。気が付けばもう年の瀬。
大晦日まであと何日でしょうか?
12月31日と言えば、なんでしょうか。紅白?ガキの使い?いやいや、

格闘技でしょう!

そうです。Dynamite!が開催されるわけです。
今年はK-1 MAXを長年牽引してきた魔裟斗が引退してしまうわけです。
個人的にそこまで好きな選手ではありませんが、本物の闘いを続けてきたということで、尊敬の念は尽きません。
さて、そんな2009年のAwardですが、RadFan編集部きっての格闘技通のワタクシは今年面白かった、興奮した試合ベスト3を挙げてみたいと思います。



第3位:五味隆典 VS 中蔵隆志

修斗伝承と銘打った最後の大会で組まれたこの試合。感慨深いものがありました。
PRIDE崩壊から、戦極の中で自分を表現することができなくなっていた五味が、古巣であり、魂の故郷である修斗のリングに上がる。ただ、そこで戦うだけでも意味があるはずなのに、対戦相手は当時現役の修斗世界ウェルター級王者であった中蔵。タイトルマッチではなかったものの、ベルトを携えて入場してくる中蔵の姿には、確かに防衛戦以上の気迫を感じました。

互いにスタンドでの勝負を信条とする者同士の戦い。真剣で斬り合うような、ピリピリとした気迫と、刃が僅かに交錯する度に放たれる火花が、試合が進むにつれて緊張感を増幅させて行きました。五味隆典のファンとしては、もちろん勝って喜びの表情に溢れる彼の姿を見ることは至福の喜びではあるものの、彼の生き生きとした戦い方、なによりもその姿に心躍らせました。
不完全燃焼の判定負けを喫したセルゲイ・ゴリアエフとの試合や、何も出来ずにタップアウトした北岡戦を見て歯軋りをしていたのは、私だけではないでしょう。

打ち合い必至の試合は、五味の要所に決まるカウンターや、ボディで徐々に中蔵の体力と気力を削り、最後はレバーブローから左右のフック。見事としか言えない最後の詰めはPRIDE時代を彷彿とさせるもので、久々に“火の玉ボーイ”が帰ってきたのだと実感するに足る、幸せな結末の試合でした。










第2位:ゲガール・ムサシ VS レナード・ババル

StrikeForceライトヘビー級タイトルマッチ。元々は色々な意味で伝説となってしまったAfflictionで行われる予定でした。基本的にファイターと独占契約を結ぶUFCに属さないライトヘビー級(-93kg)の中では、世界で10本の指に入るであろう選手同士の対決。昨年、DREAMで行われたミドル級(-85kg)GPでは無類の強さを誇ったムサシは、2009年初戦は体重が遥か上のマーク・ハントと無差別級で対戦し、グラウンドだけでなくスタンドでも圧倒して見せたことから、ライトヘビー級での活躍も期待されていました。

しかし、いきなりババルと対戦するとは。リングス時代から一線で活躍するババルは、UFCではリデル、ジェイソン・ランバートに連敗するも、Afflictionではマイク・ホワイトヘッドに判定勝利、ソクジュから一本勝ちを奪うなど、その実力は今だ確かなものであると証明していました。しかもムサシは初めての金網。良い試合にはなるだろうが、これは難しいだろうなぁと思っていたのですが。。。
ムサシ、強し。金網際でグラウンド状態のババルを上からパウンドアウト。何もさせずに勝利したムサシの飄々とした姿に改めて衝撃を覚えたものです。イランからの難民であり、オランダのクラブでガードマンをしながらMMAファイターとしての精度を高めてきたというところに何とも言えないロマンがあるものです。今年の大晦日も、ムサシの姿が見れると良いですね。







第1位:エメリヤーエンコ・ヒョードル VS アンドレイ・アルロフスキー

正真正銘、世界60億分の1の男とは、そう、彼のことです。
生涯成績は32勝1敗。たった1つの黒星は、リングス時代に高阪剛にヒジのバッティングを受けたにも関わらず、流血しTKOになったもの。ノゲイラ、ミルコに圧倒的な実力を見せつけ、PRIDEの中でも突出した強さを誇っていました。
PRIDE崩壊後(正確には崩壊直前)はボードックファイトに参戦し、ロシアで、プーチンの御前で試合を行い、官邸に呼ばれたほど。ロシアでは、彼は英雄なのです。

彼もまたUFC参戦の噂が絶えなかった選手ですが、Afflictionに参戦。元UFCヘビー級王者であったティム・シルビアをボコボコにし、世界最強という称号が幻想ではなく現実のものであるとアメリカ人に見せつけたわけです。そのヒョードルが次に迎え撃ったのはベラルーシの赤狼ことアルロフスキー。彼もまたUFCのヘビー級で王者に君臨した男。戦前の下馬評はヒョードルがやや不利と囁かれていました。それはフック主体のスタンドを組み立てるヒョードルに対して、アルロフスキーはストレート系のパンチを主体にし、長い手足でのアウトボクシングを得意とする選手だからです。もちろん、ヒョードルはグラウンドにおいても超一流なのですが、スタンド勝負の場合、相性が悪いと言われていました。ヒョードルの試合はいつ見ても物凄い緊張するのですが、この試合に関しては心臓が口から出そうになるほどの緊張感があり、それは「アルロフスキーになら負けてしまうかもしれない」という想いがあったからに他なりません。

試合が始まると、その緊張感はさらに強いものになりました。ヒョードルが自分の距離を掴めず、アルロフスキーが自分のペースで試合を運び続けます。組み付いても、アルロフは倒れず、距離をとってジャブ、ストレートがヒョードルにヒットしているように見えました。
「ああ、これはダメかもしれない。とうとうヒョードルにも落日は訪れるのか」
そう、誰もが思っていました。前蹴りでコーナーに詰められると、アルロフスキーは飛び膝蹴りを放つ!次の瞬間、何が起きているのかわかりませんでした。袋小路に追い詰めて、飛び膝を放ったアルロフスキーが失神して、倒れていました。あろうことかヒョードルは、空中で右フックをアルロフスキーのアゴにヒットさせ、ノックアウトさせたのです。皇帝、恐るべし。

Afflictionは経営難から、PRIDE最後の切り札と呼ばれたヒョードル VS ジョシュという試合直前に崩壊してしまい、皇帝はStrikeforceに参戦しています。ヒョードル戦後のアルロフスキーを秒殺したブレッド・ロジャースに衝撃のKO勝利は記憶に新しいものですね。






今年もMMAの試合を驚くほど見ましたが、面白い試合と言うのは中々難しいものです、高いレベル同士でも膠着してしまう場合もありますし、質の高くないカードでも面白い試合になることは間々あります。
ただ、やっぱり日本に良い選手が集まった時代を知っているわけですから、またPRIDE全盛期のような盛り上がる試合を見たいですね。
とにかく今年の大晦日は格闘技を!
2009.12.18 Fri l ニュース l コメント (0) トラックバック (0) l top
しげあきです。

最近めっきり寒くなってきましたが、
先日銀杏祭りというものに行ってきました。

091129_135457_ed.jpg


神宮外苑の銀杏の近くでお祭りをやっています。
今年で11回目になり、多くの人で賑わっていました。

各地の名産品や、お土産品、出店などが多くあり、
席は座れないほどでした。



場所は、国道246号(青山通り)から聖徳記念絵画館
に至る300メートルの大通りに銀杏並木があります。

例年11月中旬頃から色づき始め、11月下旬から12月初旬には
一面黄金色した銀杏並木となり、人々がスケッチや写真撮影を
行っている光景を目の当たりにすることができるそうです。

近郊のみならず、遠方からもこの銀杏並木を訪れる人も多く、
美しさから日本国外のメディアにも取り上げられることがあるとか。

直線道路にそって銀杏が色づくのは
なかなか見物でした。

少し寒かったので、今度行くときは暖かい日を狙おうと思います。
2009.12.14 Mon l 休日 l コメント (0) トラックバック (0) l top
今年は松本清張生誕100年と言うことで、数多くの清張作品がテレビや映画で制作されたり
再放送されたりしています。
私は正直言って推理小説が苦手なので、原作はほとんど読んだ覚えがありませんが、
多くの作品をテレビや映画で観ています。
今年なら「夜光の階段」「旅路」「点と線」をテレビで観ましたし、
過去には「砂の器」や「天城越え」などを映画で観ています。
「天城越え」における田中裕子さんの美しさと思春期を迎えた少年の衝動的な行動は驚きでした。
多くの人が論評しているように、松本清張の作品は単なる推理小説ではありません。
社会問題や人間の複雑な心理を、深く鋭く描いているのが特徴です。

「ゼロの焦点」でもまた、登場人物の様々な人間模様がきめ細かく描かれています。
結婚やお見合いについての風習が現代と違いすぎますし、「パンパン」という言葉も
今の若い人たちにはほとんど通じないでしょう。
「何故、過去を消すために殺人まで犯すのか」という点で感情移入しづらいところもあります。
これは「砂の器」でもそうですし、水上勉原作・内田吐夢監督の「飢餓海峡」も同じ構図です。

今回の映画「ゼロの焦点」の見所は、何と言っても旬である3人の名女優の競演にあります。
私もそれを期待して行きましたし、中谷美紀さんはまさに期待通り、圧倒的な存在感でした。
彼女の場合は、女優でスタートしていないことが、かえって彼女の良さを引き出している気がします。
一方、木村多江さんは舞台女優出身ですが、今や主演としても助演としても、
「暗い不幸な女」を演じたらダントツでナンバーワンでしょう。
本作でも素晴らしかったです。少し残念だったのは、個人的に密かに期待していた広末涼子です。
私は彼女の大ファンで、「恋愛寫眞」は私のパーソナルベストの1つなのですが、
最近はどうも壁にぶち当たっているように思われてなりません。
「おくりびと」では主要登場人物の中でただ1人、個人賞から漏れた感があります。
あの繰り返し流される「汚らわしい!」の台詞は、私にはどうしても及第点に思えないのです。
本作品では、ある新聞の映画評で「一皮むけた」と賞賛されていましたが、
私にはそこまでとは感じられませんでした。
期待度が大きすぎたからかもしれませんし、彼女の特徴的な声色が、
今では彼女にとって最大の弱みなのかもしれません。
でもきっと彼女なら、近いうちに本当に一皮むけてくれると信じています。

この映画で少し残念だったのは、終盤でミスが多かったことではないでしょうか?
中谷美紀の顔の傷や真後ろに倒れるシーンには違和感があります。
挿入曲「オンリーユー」は、映画にマッチしていないこと甚だしいと思いました。
さらにエンドロールに流れる中島みゆきさんの歌も、彼女が作った多くの主題歌の中では
数少ない失敗作ではないかと思います。
主題歌の作り手としても最高級であるだけに残念でした。
とはいえ、やはり「下手くそが出ていない」作品は気持ちの良いものです。
中谷美紀さんの凄さを是非ともご堪能下さい。
2009.12.14 Mon l 映画 l コメント (0) トラックバック (0) l top
冷え性でホッカイロが手放せない、まみあなです。



書こう書こうと思っていて、遅くなってしまったんですが、先日急逝された、加藤和彦さんについて。
僕は当然、フォークルやミカバンドの直撃世代ではありません。
物心ついた頃に流れていたのは、愛や恋を歌うものばかりで、それが普通だと思っていました。



僕がフォークというジャンルを知ったのが何時だったか、明確に覚えていません。
それは、両親の影響で聴き始めたものでした。
よしだたくろうや、山田パンダ、最近では、はっぴいえんどなんかも好きです。
歌が、ただ聴こえてくる時代ではなく、若者が時代を創るために、歌を口ずさむ。そういう時代でした。
懐古主義なわけでも、ありがちなファッションとして、でなく、自分にとってはフォークソングとはまるでその歌と共に歩んできたもののような気がします。
いつ聞いても、その歌は活力に溢れ、生きることへの渇望や、尽きることの無い情熱を届けてくれます。



加藤和彦さんは、当時から誰もが羨む才能を持っていました。
それでいて稀代の洒落者。「帰ってきたヨッパライ」を歌った時の衣装はスーツに、ユニオンジャックのネクタイ。大のワイン好きで、還暦の祝に買ったものは真っ赤なフェラーリ。10年間で、ロンドンで購入したスーツは120着。長身で、スマートな身のこなし。こういう人を、天才というのでしょう。



彼にとって歌は「革命」でも「主張」でもなかったのかもしれません。「自己満足」でもなく。
ただ、滲み出る感情や思いを、自分の「カッコいい」と思える形にして、表現しただけなのでしょう。
だからこそ、「あの素晴らしい愛をもう一度」という歌は、少し少女趣味で、ありきたりの場所に着地することなく、ふわりとした清涼感と、胸に残る切ないばかりの温かさ。
これを名曲と言わずして、なんと言いましょうか。
サディスティック・ミカ・バンドでは、ソリッドな音楽で、世界中を席巻。最後のボーカルを務めた木村カエラの祖父がミカバンドの大ファンで「メンバーになったことを誇りに思え」と言ったというのは、あまりにも有名な話でしょうう。



加藤さんが亡くなった数日後の朝日新聞に、盟友であった北山修氏が手記を寄せていましたが、彼を誇らしげに思うと共に、寂しげなものでした。
あのギターを弾く颯爽とした姿が見れないのは、残念でなりません。



2009.12.11 Fri l 音楽 l コメント (0) トラックバック (0) l top
ひよこ豆です。
いまGoogleのアプリがかなりアツくなっていますね。

最近のホットなトピックスといえば、やはり「Google日本語入力(β) 」。
Googleが日本語入力システム参入 β版無料公開

l_yuo_google.jpg



これが相当に便利と各地で評判です。
私も自宅のPCに早速入れてみましたが、確かにこの変換予測、かゆいところに手が届くような便利さです。

Googleの「もしかして機能」を応用したというこのアプリ、
Webから言語を収集しているだけあって、やはりWebを使うときに探したいキーワードがすぐ出るので、特に便利さを感じるような気がします。

ベータ版でこれだけの性能ですから、
やはり正式版でもっと使いやすくなって欲しいですね。
個人的には、MS-IMEのユーザー辞書からGoogle IMEに直接辞書登録できるようになるといいかな・・・。


Gmailのオフライン機能も正式版にリリースされるらしい。
出張の時に便利になりそうですね。


ちなみに、Gmailのラボ機能、
私は「常に全員に返信」と「スーパースター」がお気に入りです。
最近、Todo機能も付いて、かなりメールの管理が楽になりました。

でも「メール中毒」とか「酒気帯びテスト」って・・・使う人いるんですかね?
2009.12.09 Wed l IT l コメント (0) トラックバック (0) l top
しげあきです。

先日、劇団四季のDisneyミュージカル「アイーダ」を見てきました。

「アイーダ」は古代エジプトを舞台にした世界最古のラブストーリーです。

ヌビア国の女王アイーダはナイルの岸辺で敵国エジプトの将軍に捕らわれてしまいます。
気品があるアイーダは将軍の許嫁の召使いになります。
許嫁とアイーダの間に友情が芽生えますが、アイーダと将軍も恋に落ちます。
将軍は捕らえられていたヌビア王とアイーダの逃亡を見逃そうとしてエジプト軍に捕まり、
生き埋めの刑に処されますが、許嫁の計らいでアイーダと一緒に生き埋めにされました。

演技もさることながら、
劇団四季の皆さんの歌声は張りがありとても素敵でした。

マイクをつけているのですが、
あの声はどこから出ているんだろうと、感激しました。

このミュージカルは、ストーリーラインを残しつつ、現代の観客にあわせて再構築し、『ライオンキング』のコンビ、エルトン・ジョンとティム・ライスが創り上げました。
作品は、2000年のトニー賞4部門、2001年グラミー賞最優秀ミュージカルアルバム賞を受賞しています。

運良く前の席で観ることができ、大満足でした。

僕はあまりミュージカルを観ないのですが、
これを機にいろいろな芸術に触れてみようと思いました。

写真は汐留のビルです。

building.jpg

【電通四季劇場 海】
住 所: 〒105-0021 東京都港区東新橋1-8-2
アクセス:JR山手線・京浜東北線 新橋駅より徒歩約6分、東京メトロ 銀座線 新橋駅徒歩約7分、都営地下鉄浅草線 新橋駅 徒歩約5分、都営地下鉄大江戸線 汐留駅 徒歩約1分、新交通ゆりかもめ 汐留駅 徒歩約3分
T E L: 03-5776-6730(劇団四季東京公演本部)

2009.12.02 Wed l 休日 l コメント (0) トラックバック (0) l top
こんにちは、破壊王です。

先日、下北沢駅前劇場で劇団毛皮族2009年本公演「社会派すけべい」を観てきました。
予約したチケットが余ったという友人が誘ってくれたのですが、会場は満員で入れてラッキーでした。
sukebei_img01.jpg


初めて毛皮族の公演を観たのですが、毛皮族は女性ばかりの劇団で、主宰の江本純子さんが立教大学時代に立ち上げた劇団とのこと。
毛皮族

公演はもう、大笑いの連続。
途中で深いツボにハマってしまったらしい友人が観客席が静かになっても一人苦しそうに笑いを堪えているので、私もつられて呼吸困難に陥ってしまいました。

大まかなあらすじとしては、旅館の若女将の元へ近くにできたリゾートホテルの関係者がその旅館を潰すために客を装って泊まりにくる。若女将の空想の恋とリゾートホテルから来た女の過去の恋が絡まり合って…
文章で伝えるのは難しいのでやめておきますが。
とにかく綺麗な女優さんたちが演じながら全力でバカをやっている、というのでしょうか。破壊力が凄かったです。

合間に入るダンスも良かったです。

残念ながらこの公演は12/1で終演ですが、また来年も観に行きたいと思いました。

過去の作品の一部You Tubeでちらりと観られます

2009.12.01 Tue l 休日 l コメント (0) トラックバック (0) l top