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こんばんは、バッカスです。
少し前に話題になっていた本ですが、ご紹介いたします。


心を上手に透視する方法心を上手に透視する方法
(2011/08/25)
トルステン・ハーフェナー

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著者はドイツ人で“マインド・リーダー”として活躍する、トルステン・ハーフェナー氏。
広告を大々的に出していたのは少し前でしたが、今頃読んでみました。
ドイツでは35万部を突破し、世界各国で翻訳されているベストセラーだそうで、日常生活で使える「マインド・リーディング」のテクニックが分かりやすく書かれています。

第1章“世界は、あなたが考える通りにある”、第2章“「身体」を見れば、「心の内」がわかる”、第3章“「暗示の力」を使いこなす”、第4章“メンタル・トレーニング”、第5章 “意識を「今このとき」に集中する”、第6章“はかり知れない「可能性」”の全6章から成っています。
“心を透視する”というタイトルの言葉に、正直少し胡散臭さを持っていましたが、内容を読むと、納得できるものでした。少し前に、「人は見た目が9割」という新書も売れていましたが、この著者も第一印象が大事だと言います。それは第一印象を覆すことはとても難しいからだそうで、確かに私たちは最初に人に会った時の印象が強く残ってしまいます。人間の癖や、固定観念というものはなかなか覆すのは難しいということを、この本の中のテストを実践してみると感じます。
“左手薬指の指輪を見て既婚者だと判断する”というような、私たちが普段何気なく推測に使っている観察を、さらに深く広くすることで、読み取れる情報量が多くなり、結果的に“透視”したように思えるのかもしれません。
仕事でもプライベートでも、ちょっとしたしぐさや言葉から相手の本音を感じ取ることができたら、スムーズに行くことが増えそうです。
うわべの言葉だけでなく、相手の真意を汲めるように、観察力や質問力を高めていけたらいいなと思います。
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2012.11.19 Mon l l コメント (0) トラックバック (0) l top
こんばんわ、秀丸です。

RSNA2012に向けていろいろな準備をしながらも、
面白い本を見つけましたのでご紹介致します!

「自分でやった方が早い病」(著・小倉 広、星海社新書)

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 本書は「自分でやった方が早い病」という病の恐ろしさを教えてくれる。この病にかかりやすい人は、大きく分けてこの2種類。
・「仕事がデキル人」
・「優しい人」
 前者は他人よりも仕事がデキルため、後者は相手に悪いと感じてしまう、またはお願いが下手だからと、自分で仕事をやった方が早いと感じてしまうという。
 この病の恐ろしいところは、いつまでたってもプレイヤー1人分の仕事しかできない状態が続き、マネジメントという重要な役割を果たせないところにある。
 また、仕事をまかせることで部下の成長を促すことをしないため、中長期的視点を考えると、組織全体の成長ができないこともマイナスになる。

 この病にかかる人の多くは、「仕事を任せる」ことの意味を勘違いしているという。その勘違いのポイントは以下の通り。
1.「任せる」は失敗が前提
 部下に任せても、1回や2回でできることはない。そのことを前提にしておかないと、すぐに「こいつは使えない」という烙印を押す結果に。人材育成の観点からすると、任せていないから、任せられない。
2.「任せる」は「丸投げ」ではない
 「任せたから、後は自分で自由に進めて結果を出せ」というのは部下が立派に独り立ちしてから。脇からいつでもサポートできる体制を整えておく。
3.他人に任せても、楽にはならない
 部下が育っていない状態では、仕事量は逆に増える。イライラもするし、時間もかかる。それをわかっていないと、「自分は被害者」と思ってしまい、病が進行する。

 病を克服するためには、
・「作業」だけでなく「責任」もセットにする
・「失敗」させることを必要以上に怖がらない
・「自分のコピー」をつくろうとしない
・「計画」と「検証」は一緒に行い、「実行」は1人でやらせる
ことを意識することが重要だと筆者は語る。

 RSNA2012に向かう航空機の中では、いろいろな本を読む予定です。面白い本をどんどんご紹介します。
2012.11.19 Mon l 未分類 l コメント (0) トラックバック (0) l top
こんにちは、TNBです。

来週はもうRSNA2012ですね!
弊社編集部のスタッフも、現地での取材に向け着々と準備を進めています。

RadFanのRSNA2012特設サイトも日々更新中です!
RadFan Onlineトップページからもすぐにアクセスできますので
ぜひ一度ご覧ください。

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RSNA2012特設サイトでは「RSNAの達人」たちによるRSNAの上手な過ごし方・学び方、
オススメ演題や出展各社の講演会やブース情報だけでなく
シカゴでオススメのレストラン、ショッピングスポット等も紹介しています。

下記のURLよりアクセスできますので、ぜひお役立てください。

「RSNAの達人」
http://www.e-radfan.com/rsna2012-news/rsna2012-n01/

「Chicago Information」
http://www.e-radfan.com/rsna2012-news/rsna2012-n02/

「オススメ演題」
http://www.e-radfan.com/rsna2012-news/rsna2012-n03/

「各社講演会情報」
http://www.e-radfan.com/rsna2012-news/rsna2012-n04/



2012.11.18 Sun l 未分類 l コメント (0) トラックバック (0) l top
こんにちは、バッカスです。

RSNA開催が近づいてきましたね!
来週の今頃は飛行機の中、という方も多いでしょうか。

さて、Rad FanのRSNA2012特設サイトでは、オススメ演題や各社ブース情報、
そしてシカゴのレストラン、観光情報など、
役立つ情報を日々更新しています。

ぜひ、お役に立てていただければ幸いです!

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2012.11.17 Sat l 未分類 l コメント (0) トラックバック (0) l top
こんばんは、TNBです。

今回私がオススメする本は、「山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた」(著・山中伸弥、緑 慎也、講談社)です。

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 先月、ノーベル医学・生理学賞を受賞された山中伸弥彦先生の自伝です。
第1部「iPS細胞ができるまで」と「iPS細胞にできること」、第2部インタビューの2部構成となります。
 第1部では著者が医学を志すようになった理由から基礎医学の世界に歩みを進めることになった経緯、そして研究を続けるなかでついに「iPS細胞」を開発するに至るまでの足跡が書かれています。
 第2部では聞き手の緑 慎也さんによるQ&A方式のインタビューにより、これまではなかなか語られていなかった苦しみや胸の内、今後の研究で著者が目指していくことなどが詳細に語られています。
 本書の特徴として、まずとても読みやすいことが挙げられます。
 本文のすぐ下に、各ページに出てくる専門用語の解説文が載っており、また「阿倍野の犬実験はするな」という言い回しや、iPS細胞の話の核となる遺伝子の複製の話には「京都の作り方」などの独特の例え話が用いられていて興味が惹かれスラスラと読み進めることができます。
 本書1冊で医学、生物学、発生学、遺伝子・分子生物学、そしてがん治療などについてわかりやすく学ぶことができるのも大きな特徴です。
 そしてなにより、本書全体を通して、著者が臨床の現場で抱いた「難病で苦しむ患者さんを、なんとか治す方法を探したい」という気持ちが滲みでて感じられました。
 連日、様々なメディアに取り上げられており、私も以前NHKスペシャルで山中先生の特集がされた際に視聴していたので、第1部にあるような「臨床医時代の挫折」や「アメリカ留学時代の恩師との出会い」など聞いたことがあるエピソードもありました。しかし、本書では当時の出来事やその時の著者の気持ちがより詳細に書かれているため、新たな発見や驚きがあり新鮮な気持ちで読むことができます。
 個人的には、第2部のインタビューで語られている「飛ぶためにかがむ」での著者の辛い時の考え方の切替え方などは勇気づけられました。また「iPS細胞」と「ES細胞」が非常に似ており人工的に作られた細胞なのにとても安定しているということがとても興味深かったです。
 帯には「やさしい語り口で、中学生から読める」と紹介されていますが、大人が読んでも違った驚きと発見がある本だと思います。ぜひ、ご一読ください。
2012.11.12 Mon l 未分類 l コメント (0) トラックバック (0) l top
こんにちは、くりぼーです。

今回私がオススメする本は、「記者になりたい!」(池上 彰著、新潮文庫)です。


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 今やニュースの解説や「そうだったのか!○○」等で知られ、各メディアに引っ張りだこの池上彰氏が、そのキャリアの原点であるNHK記者時代を主に語る本書。松江や呉の地方記者を皮切りに、警察庁担当、災害担当記者としてホテルニュージャパン火災や、御巣鷹山日航機墜落など様々な大事件を取材してきた・・・と聞くと、壮絶な内容を大仰な語り口で書いてあるのでは、と警戒してしまいますが、そんなことはありません。私は池上彰氏の著書を初めて読むのですが、テレビ等で拝見しているのと同じく、わかりやすさを追求して執筆されていると読み始めてすぐに感じました。わかりやすい文章にするための工夫が最もあらわれているのが、キーワードや専門用語、時事用語などをコラムという形で説明している点です。脚注という形で、章末や巻末などに小さく記入するのでなく、文章の途中にコラムという形で挿入されます。コラムも数行から、多くても半ページといった分量なので、本文を読み進める上で妨げになることもなく、むしろわからない用語の意味をすぐに知ることができ、より読みやすくなっています。
 内容面でも、筆者の記者としての経験がふんだんに盛り込まれており、将来記者を目指す人でなくとも、引き込まれてしまいます。記者はなぜ非常線を超えることができるのか、という問いに対しての、「記者は視聴者や読者の代理人であり、国民の知る権利を守るためである」という言葉には、考えさせられるものがありました。記者は国民の知る権利を守るために、取材力・表現力を身につけなければならないと感じ、自分の仕事ともリンクする面があり、気が引き締まる思いです。
 また、ゼンマイ式カメラやポケットベルといった取材アイテムから、当時の取材の様子を知ることができる点も、非常に興味深かったです。
 将来記者や報道関係の道を考えている方だけでなく、老若男女、全ての方が楽しめる内容となっている良書ですので、是非お読みください!
2012.11.12 Mon l 未分類 l コメント (0) トラックバック (0) l top
こんばんは、秀丸です。

今回私がオススメする本は、「武器としての交渉思考」(著・瀧本哲史、星海社)です。
武器としての


『世の中を動かすためには、自分ひとりの力じゃ足りない。ともに戦う「仲間」を探し出さなければ、ならない。そして、彼らを見方にし、ときには敵対する相手や、自分たちよりもはるかに巨大な力をもつ「大人」とも「交渉」によって合意を結ぶ。そうやって初めて、世の中を動かしていくことができる。そう、交渉こそが、いまの君たちに必要な“武器”なのだ。』

そう語る著者は、「バトナ」「ゾーパ」「アンカリング」の必要性を説く。

「バトナ」とは、「Best Alternative to a Negotiated Agreement」の頭文字をとった言葉。相手の提案に合意する以外の選択肢のなかで、いちばん良いもののことを指す。バトナとして良いものがあれば、必ずしもその交渉で合意する必要はなく、交渉上、強い立場になれる。

「ゾーパ」とは、「Zone of Possible Agreement」の略。合意が可能な範囲のこと。この範囲をしっかりと見極めることができないと、交渉自体が無駄に終わることもある。

「アンカリング」とは、最初に提示する条件によって、相手の認識をコントロールすることを意味する。最初に相手をアンカリングすることで、優位に交渉をすすめることができるし、相手から提案を受けた際には、それがアンカリングではないかと疑わないと、優位を相手に奪われることになる。

筆者は多くの事例を紹介しながら、上記の要素を駆使し交渉を進めていくことが必要と語る。

「合意」を作り出す手段こそが「交渉」であり、「働く」とは「交渉」によって「合意」を探り合う行為となる。本書によって、その必要性を再確認させていただいた。
2012.11.06 Tue l 未分類 l コメント (0) トラックバック (0) l top
バッカスです。
今回は10月に新潮新書から出たビートたけし氏の「間抜けの構造」です。


間抜けの構造 (新潮新書)間抜けの構造 (新潮新書)
(2012/10/17)
ビートたけし

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「見渡せば世の中、間抜けな奴ばかり。どいつもこいつも、間が悪いったらありゃしない。“間”というものは厄介で、その正体は見えにくいし、コントロールするのも難しい。けれど、それを制した奴だけが、それぞれの世界で成功することができるんだよ―。芸人、映画監督として、これまでずっと“間”について考え格闘してきたビートたけしが、貴重な芸談に破天荒な人生論を交えて語る、この世で一番大事な“間”の話。」
・・・という説明書きがついています。

日本人が大事にする、“間”というものについて、ビートたけし氏のこれまでの経験から、様々な角度から書かれています。

第一章では、実際にお弟子さんの中にいた“間抜け”な方々の“間抜け”な行動について具体的に書かれていて、間抜けも後でネタになると思えば芸人には決して“間抜け”がマイナスばかりではない、サラリーマンの常識と芸人の常識は違う、といったことが書かれています。
運転手をしていたお弟子さんの中には、ビートたけし氏を送り届けた後に駐車場に車を入れられなくて朝まで切り返しを続けて地面が真っ黒になっていたという話や、方向音痴のお弟子さんは一度送る場所まで前日にルートを実際に走って確認していて、翌朝たけし氏を迎えに行く時間に間に合わなかったなど、信じられないエピソードが満載でした。

第二章以降は、お笑いの間、落語の間、テレビの間、スポーツ・芸術の間、映画の間、人生の間・・・について、それぞれ書かれています。
お笑いでは、お客さんの反応によってボケとツッコミの“間”を、ツッコミの担当が敢えて変えてみる、落語の場合はほとんど“間”を変えないなど、なるほど、と思うことがたくさんあります。

最後の人生の間については、ご自身の青春時代の“間”について書かれていて、様々な職業を経験して感じられたことや身につけたことが伺え、興味深いです。
2012.11.04 Sun l l コメント (0) トラックバック (0) l top