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こんにちは、バッカスです。

今回は「モーツァルトとレクター博士の医学講座」をご紹介します。

モーツァルトとレクター博士の医学講座モーツァルトとレクター博士の医学講座
(2012/11/20)
久坂部 羊

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まずタイトルに惹かれてしまう本書。
確かに、レクター博士(「羊たちの沈黙」)からの引用が、数箇所に見られます。
日下部 羊氏は、呼吸器系、消化器系、循環器系、神経系・・・などに分けて、人体の各所について解説していきます。

例えば第5講「神経系」では「羊たちの沈黙」を絡め、レクター博士が憎まれ役の司法省監察次官補を捕まえ生きたまま頭蓋骨を切り取り露出した脳をすくって食べるシーンを引用し、しかし、脳の表面には知覚神経がないので、救い取られても痛くない、頭蓋骨を切断するときだけ局部麻酔をかけておけば、問題なくできるだろう、という医師ならではの見解を示しています。

他には、男性ホルモンによって起こる男性型脱毛について自身の増毛剤使用経験を披露したり、若かりし頃に観察した自身の精子の動きを解説したり、また昨今の健康ブームで広がるサプリメントへの疑問なども書かれています。
また、健康を求めすぎるあまりに行き過ぎた健診(メタボリック検診など)や、行き過ぎた治療についても、果たしてそれが幸せなのかと疑問を呈しています。

知っているようで知らない、医学の知識が得られる一冊。
氏は、世間があまりに健康を求めるために詐欺に近い情報や商品が氾濫している、それに騙されない知識を持ってほしいとしています。
2012.12.10 Mon l l コメント (0) トラックバック (0) l top

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